真夏の夜の雪物語-MIDSUMMER SNOW NIGHT- p4

結構好みによって良し悪しが別れそうな作品に。
EX-ONEさんのデビュー作タイトルとなりまして
3作品同時発表や各起用原画家さんの関係もあり
注目される作品ともなっていますが。

此方の作品はゲームを開始するとタイトル画面ではなく
強制的にプロローグシナリオに突入し
プロローグシナリオを終えるまでは開始時にタイトル画面を表示しません。
その為、環境設定画面を開くにはゲーム中に呼び出すのが基本となります。
更に、本作の環境設定画面にはエンジン中に搭載されている設定を網羅している物ではない為
ツールバーから環境設定を呼ぶ事で一部の設定が可能の物もあったりと
ユーザー任意のプレイスタイルを少しばかり考えられていない点があります。

プロローグ終了後はゲーム開始画面が表示され開始を選択する事で
まずはどのヒロインエピソードを読み進めるかと言う選択が発生。
選択肢の駆引きは特にない状態ですが
画面クリックによる分岐と言う少々斬新な仕様が特徴でもあります。
この延長上にあるのが分岐結果になりますが
ほぼ全ての分岐でエンディングへ向かうルートかバッドエンドルートになります。
更にこのバッドエンドは全てシーン回想に登録されて
おまけCGを表示すると言う面倒な仕様となっている為に
コンプリートを目指すには全てのバッドエンドを見る必要性が出てきます。
コンプリート目的とは言え、バッドエンド強制閲覧は好む方が少ない為
ここが1つの回避推奨地点になるかと思われます。

作品自体は前述の通り開始時にエピソードを選択する完全ストーリー性。
その分ストーリー自体には深い物もありますが
蓋を開けてみると全ての内容が各部分にリンクしている為
主人公が変わらないにせよ、物語が同列進行する点においては
作品愛を入れ込み辛いと言う観点から嫌う方もいるかと。

これらの点をクリアできるのであれば
シリアス有り、コメディ有りのストーリー展開と
謎と答えの提示の速度から次が気になる作り等
変に謎が残らないので扱いやすいかと。
1点失敗してしまったかと思われる部分としては
ヒロインエピソードの数がはじめから表示されており
勿論展開条件を提示している訳でもない為
1つのエピソードをすべえ展開してから次を考えると痛い目を見ると言った所。
ある程度、読み進めは自由な状態ですが最終的には解放条件があり
解放が止まった時点で次に進まなければならないと言う誘導がない為
少々時間を無駄にしてしまった感があった部分。
特に2つ目のエピソードが中途半端に終わると言う所が先を開放させようと
心理的に思わせてしまう所の要因になってしまったのではないかと。

以降、ネタばれに付き気になるかたのみで。
前述通りのヒロイン選択性で
初期選択可能ヒロインのエピソードはゲンジツとゲンソウ
その後に4人目のヒロインルートが解放されてシンソウ
残りは各アフターエピソードと言う構成になります。
基本的には登場する結晶を破壊する事で物語が進行し
後味悪い状態で有ったとしてもその状態が一区切り。
ゲンジツルートでは物語の導入部分となり
謎をある程度提示した状態で終了しゲンソウルートの解放。
ゲンソウルートではストーリー中でも語られる通り
悲恋の物語が綴られる為、ストーリー全体で考えると進行し
物語自体の謎が解き明かされていくものの
ヒロインと主人公との関係のみに焦点を当てるとあまり良い物ではないと。

愛奈
主人公を出迎えてくれた姉妹の妹。
幼少の頃には身体が弱い状態であった物の
再開した時には万全の状態になっていたと言う事。
彼女に込められている秘密と言うのが
その体調の改善と言う点に焦点が当てられ
この地に伝わるエピソードの一つに願いを叶えた女の子と言う物が有り
それが愛奈が該当すると言う秘密。
その願いと言うのももう一度主人公と会うためにと言う物で
悪い身体から自分を分離してしまうと言う形になり
それを知られる事で元の身体に戻って目を覚まさないと言う呪いを背負う。
この状態で主人公と再会を果たすも
この地に伝わる雪女物語とその結晶を破壊しなければならないという事から
その秘密を知られる事となり元の身体へと戻る事に。
その時に二人はもう一度再開する事を約束する。
アフターエピソードでは無事にその呪いから解放されて
目を覚ました愛奈との再開と
体調が戻ってからのひと時のエピソード。


主人公を出迎えてくれた姉妹の姉。
愛奈と同じく昔からの知人としての関係の中
真実へと向かう過程で幼少の頃には一緒に居なかったと言う事実が発覚。
この話を探っていく事で浮き上がってきた物に
雪女物語と同じくして天女の話が浮上。
天女は人々の願いを叶える存在であり
その羽衣が未だにこの地にあると言うエピソード。
結晶を破壊しながら天女について追って行き
辿り着いた先は衣本人が天女であると言う事。
今までこの地に止まっていたのも天女の力があっての事で
本来ならば既にこの地に立っている人物ではないと。
そして、その事実が判明し最後の結晶を破壊した際に
天女である衣は主人公の前から姿を消す。
アフターエピソードは消えた衣が戻って来て
主人公が衣自身を自覚している事でその姿が消える事はないと言う事から
新たに始まった衣との時間を過ごすエピソード。

希美
主人公が世話になる学園でのクラスメイト。
同時に風紀を取り締まっていたりテニスをしていたりと多忙。
出会いが余りに酷かった為に色々と疑われる事はある物の
徐々に良い関係を築き上げていく事に。
同じく結晶を破壊していく事で真実に向かう流れは一緒ながら
希美はその雪女空間と呼ばれる場所での行動が出来ると言う
通常では有り得ない境遇に陥る事があり
雪女能力を持つ面々からも疑問が浮かび上がる程。
残りの結晶を探す過程で雪女能力の持ち主と言う事から願い事を叶えるおまじないを決行。
この願い事を完成させたと言う形を逆手にとっての手段が
同時のその願い事が破棄されてしまうと言う事での問題が浮上。
今回起こした願い事と言うのが恋をしたいと言う願いであり
主人公と恋仲で有った希美は最後の結晶を壊す事で恋を知らない状態になってしまうと。
それを承知した上での結晶の破壊と指輪を渡してもう一度振り向かせて見せると言う主人公の言葉。
結局、怖れていた事は事実となり結果恋の出来ない状態へ。
アフターではその呪いも解消されて
改めて恋仲を楽しむ二人のエピソード。

優樹菜
全ての結晶を破壊して初めて展開されるストーリー。
数々の物語を正しい物へ修正して来た事で本当の世界が垣間見える。
そこでは普段と変わらぬ生活を送っている面々がいる中で
雪女と言うエピソードが丸々なくなってしまっている世界。
代わりに居座っているのが天女に対するエピソード。
この天女こそが物語りの原点となっており
結果、雪女=天女と言う方程式が成立。
このエピソードを元に更なる真実を追っていく中で
優樹菜からも結晶が出現。
これを破壊する事で更なる真実へと向かっていく。
そこで世界自体にも新たな影響が見え始め
周りの人が消えていったり、親しかった人たちも徐々に消えはじめる。
そんな中で1人だけその影響化に置かれない人物が希美。
元より雪女空間で行動することが出来たと言うエピソードを持つ彼女では有ったが
改めてその理由がこの世界を歪めて言った本人でもある「おゆき」である事が判明。
その事を徐々に自覚する事で能力と記憶が身に付いて行き
今までの話からこれからの話からとをしていく中で
改めてこの世界を元に戻す事をするか否かの選択を問われる。
失敗した時に待っているのは全てが凍結してしまうと言う未来であり
それは物語のプロローグで語られていた事に当たり
既にその内容も有ったと言う過去の記憶の1つとしての処理。
その事実を聞いた上でも打ち勝つ事を決心して
残りの結晶を全て破壊する事で本当の世界を取り戻す。
これにより他に存在していた世界にも元の状態に戻る事で雪が溶けていく。
アフターは優樹菜を思い出した主人公との再会とその後のエピソード。


作品スタイルが少々特殊な為に賛否両論である事は間違いないだろうと思いつつも
一風変わった手段を取ると言うのはデビューブランドに取ってはある意味成功であったかと。
物語自体の軸がブレる事もなかったので
物語が単独であり集約されている物であると言う理解が出来れば
作品自体としては良いものになるのではないかと。

因みに主人公に音声の入る部分があり
主にシンソウ編に関わる部分とはなりますが
この状態であるならば他のエピソードにも付いて良かったのではと。
そして、少々類似しているような作品がボチボチあるなと言う印象も。

テーマ : 美少女ゲーム
ジャンル : ゲーム

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